32ページに増やすって!

入試改革?

今朝の新聞を取ってきました。

ちらっと見出しを見ると、「倍増32ページ」

やめてくれー!

新しい大学入試のニュースです。

私は夜、塾で働いています。

今でもセンター入試の予想問題とか、枚数多くてコピーするの大変なんです。

(著作権侵害だろうが!と目に角を立てないでください。生徒が自分で買って持ってきた問題集でも、同じ問題を何回かやるためにはコピーするでしょ?)

それが倍に増えるなんて!

労力の無駄、紙の無駄、いいことなんてひとつもない…

 

あるんですか? いいこと?

 

改革に携わっている人はいいことがあると思ってやっているに違いない。

まさか、そろそろ変えることを期待されてるからって変えるんじゃないでしょうね?

 

私が大学受験した時は、国公立が一期校、二期校と分かれていて、各大学別々に試験問題を作っていた時代でした。

そのあと、共通一次、センター試験、今度で3回目の変化ですね。

 

どんなに知恵を絞って、どんな問題・方式を作ったって、完璧というものはないんです。

おまけにいったいどんな生徒にいい点を与えるか、この辺も統一見解は難しいんじゃないでしょうか?

いったいどういう人間がいい人間なんですか? どういう人間を選ぼうとしているんですか?

 

IQの高い人間? 親や先生の言うことをよく聞いて真面目に勉強する人間? まわりを楽しくする可能性のある人間? 今流行の、創造性のある人間?

 

創造性だっていったい何を意味しているのか、定義は考える人によって違うんじゃないでしょうか?

 

そういう目的がはっきりしないものを追求してているんですから、変えりゃよくなるってものじゃないでしょう。

完璧なんてありえないし、完璧に近づいているわけでもないかもしれない…

 

この報われない努力に要する費用とかを考えると、まったく無駄ではないでしょうか?

どうせその日の体調不良とかで、テストの製作者が高得点をあげようと思っていた「理想の生徒」が不調のことだってあるんです。

 

経済効果はあるのかもしれません。まず製紙会社がもうかる。印刷屋がもうかる。問題集が売れる。

採点者が今までよりたくさん必要だということなので、退職教員とか、その時期だけですけど、仕事が見つかる。あれれ、年金もらってるからいらないですか?

ともかく雇用は生まれます。その時だけですけど。

 

オーストラリアの入試?

私の好きなオーストラリアだって、時々やります。入試改革。おまけに、州ごとに制度が違います。47都道府県ではなくて、7つ、8つの州だけだからそれほど混乱しませんけど。

統一テストもありますが、私のいたクイーンズランド州の統一テストは学校間の位置関係を決めるためです。

ある学校の成績トップと別の学校の成績トップ、学校でもらうのが同じ点数でも、違いますよね。

 

あとはハイスクールでの最後の1年だったか1年半だったか、もう忘れましたが

(5回経験したんですけどね、5人の子どもに)

その間の各学校の成績を、統一テストで決めた学校間格差を考慮して調整して、各生徒の点数が出ます。

OP (Overall position) と呼んでました。1から25ぐらいでしたか。

そして、生徒がセンターに第1希望から第6希望まで書いて出すと、その生徒のOPによって、上から順に振り分けられます。

 

もちろんこれもベストではないでしょう。でも、学校で既に出ている日頃の成績を使うわけです。安く上がってるんじゃないでしょうか?

統一テストも各ハイスクールでするんですし。

 

少なくともその日1日で32ページはない…

新聞を広げてみたら、32ページは数学だそうです。私の教えている英語じゃなかった… ホッ

 

ああ、これ、始まるのは2021年からですから、私はもう安全な場所にいるかも… いえ、空の上じゃありません。hopefully…

 

諦めも大事

私の生徒に、「こんなの勉強して何の役に立つ!」と勉強したくないとき叫ぶ中学生がいるんですけど、そのあたりの勉強はまあ、役に立つと思います。

歴史の人名や年号も何かと役には立ちます。たとえば高野山の奥の院に行ったときとか。

 

しかし、学校や大学の勉強の中には、「これは私の忍耐力や従順さ、命令服従度を確かめるための作業なんだ。そういうのに優れた人間が社会で必要とされているんだ」と自分に言い聞かせて、やっとなんとかやる気になる作業がけっこうあります。

こう考えてやるっていいアイディアでしょ? 気楽になりませんか? もったいぶった意義なんて邪魔なだけです。

入試だってそうでしょう。要するにOne way or another いずれにしろ振り分けるだけの手段です。安くあがるに越したことはない…

 

この間、思い出したのですが、私、これまで5つの大学の学生になりました! ギネスにのらないでしょうか?(笑)

3つは途中でギブアップ、2つは出ました。首を突っ込んだのは日本で2つ、オーストラリアで3つ。どちらも通信制が1つずつです。

 

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2 Responses to “32ページに増やすって!”

  1. Kate より:

    そろもんさま

    春こちらにお邪魔するようになって度々感銘を受け、また知らなかったことを教えていただいております。一時期更新なさらなかった?ときも待ちわびておりました。
    ここ数日の記事全く同感で思わず的外れかもしれないコメントを書いてしまいました。
    今後もよろしくお願いいたします。

    • そろもん より:

      ありがとうございます。
      コメントをいただいたのは初めてです!
      うれしいです!!

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