52週という言葉、聞いたことがありますか? 日本と欧米の違い
オーストラリアと日本、いろいろ違いはあるような、
だいたい同じであるような。
そういう中で、
これは違う!というのを思いつきました。
それは「52週」という言葉。
英語だと52 weeksですね。
週で流れる時間と、月で流れる時間
52週。
これ、今まで聞いたことありますか?
意識したことありますか?
おそらくないでしょう。
売れているという、「1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365」(文響社)でも読まない限り。
実はこの本、365ページないです。
364です。
でも、364とは書けなかったんでしょうね。
日本人がよく知っている数字は「365」です。
365と言われると、ああ、1年ね、となります。
ところが、おそらく欧米圏の人が、52と聞くと、
ああ、1年ねと思うのではないでしょうか?
おそらくとつけたのは、
オーストラリアではこれに気がつくくらい長く暮らしましたが、
その他の欧米の国には行ったことがないからです。
昔々、1週間足らずハワイに遊びに行ったことがありますが、That’s allです。
もちろん、1年=12カ月も使いますが、
それと同じく使われている1年=52週。
ただし、7x52=364ですから、
1年には1日不足です。
1年が52週なら、1年の半分は26週、26という数字も見るような気がしますが、
これは定かではありません。
5年近くどっぷり日本に浸かってますから。
週が大事な理由
なぜ「週」が意識されるのか?
まず考えたのは、給料=週給、が多いこと。
オーストラリアの仕事から離れて10年以上たったので、
実は自分がどうやって給料をもらっていたのか、
もちろん2週間毎の口座振込だったのでしょうが、
忘れてしまいました。
しかし、一般的な給料の支払い方は2週間毎です。
月給の人もいるでしょうが、
それは格の上の仕事をしている人でしょう。
管理職とか、専門職とか。
オーストラリアで多くの人が利用している失業手当、
これは自分が在職中に保険料を払っておくものではなく、
日本の生活保護に当たるものですが、
これも、支払いは2週間毎です。
こういうのも日本だと月毎でしょう。
私の8年勤めた学校の共済組合の年金は2カ月毎です。
もし万一、オーストラリアで、日本みたいに月毎になったら、餓死する人が続出する?
2ヵ月毎なんてとんでもない!
伝統的なオーストラリアの人のイメージは、
貯金をしない、給料日の前はお金がない、というものです。
なぜ、週なのか?
これはやはり、キリスト教の影響でしょうか?
もしかしたら、ユダヤ教はもちろんのこと、イスラム教だってそうかもしれませんよね。
旧約聖書で神がこの世界を作り始めて終わるのが1週間。
日本でも、学校の時間割は1週間毎で、
同じ曜日に同じ時間割を繰り返し、
同じ曜日に同じ放課後の活動やら、ミーティングやら設定するのでしょうが、
それでも、1年は12カ月で流れていきます。
オーストラリアでももちろん何月というのは使います。
でも、週が日本以上に意識されています。
ただ、今週は1年の第何週だとは言いません。
週の区切りを感じながら、
月で生活が流れていく。
Fish and Chips 食べたい!
日本でも、
お店の休みとか、何曜日と決まっています。
でも、今日は何曜日だから、何食べるとか、ないです。
オーストラリアは、
金曜日になったらFish and Chipsショップが賑わう世界です。
要するに、魚の半身に、天ぷらみたいな衣 batter(uじゃなくa)をつけて揚げたものと、
四角い棒状のじゃがいもを揚げたものがセットになったものです。
子どもたちと分け合って食べていた図を思い出したら、
あっパン粉だった。
最近は、パン粉をつけた、日本人の感覚では「フライ」のほうが多いかもしれません。
こっちはcrumbedと言います。
breadcrumb(パン粉)をつけたからです。
(近年、オーストラリアのスーパーでPankoと書いて売ってる製品があって、私なんか、「なんやねん、どうせ、breadcrumbじゃないの」と見てしまうのですが)
フライドポテトの方は、マックでもケンタッキーでもあるのでしょうが、
(ケンタッキーの方の太さが本来の太さです(笑))
魚のほう、日本で売られているのに出会ったことがありません。
あります?
日本人はいつも魚を食べているから、
わざわざファーストフードとして食べなくても、ってところでしょうか?
日本の惣菜売り場の魚のフライは、
小さすぎるんです!
始まりは、キリストが十字架にかかったのが金曜日らしいから、
肉は控えて魚にしておこうという発想のようです。
日本人なら、肉も魚もやめよう、豆と野菜だけ=精進料理=にしておこうとなるのでしょうが、
そのへんの違いもおもしろいです。
<蛇足>
「世界の教養365」というタイトルをつけた人、
ジレンマに悩んだことでしょうね。
365と売っていながら、買ったら364しかなかったら、
これって、過大広告(笑)?
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