ヨヨヨ養老院! タイムトラベルした?
新聞を取りに行って、新聞を開けて、チラシを取り出して、あら、また昨日入っていた新手のローカルペーパーが入っている。
町長と町会議員の選挙が迫っているので、それの応援で作ったと覚しき、B4の紙が1枚うらおもて、白黒。
昨日は現職町長の応援でしたが、町長の写真の頭が白くて、もっといい写真を選べばいいのに。
今朝のその新聞の見出しが目に入って
「養老院保育園職員給料アップで老人サービス向上」とあります。
今度は議員候補者の応援です。
私、真剣考えました、一応。もしかして、養老院保育園という名前の保育園があるのかと。
ないよねえ。
「養老院」という名前が使われなくなって、もう何十年?
私、すっかりその言葉を忘れていました。
若い世代は聞いたことないでしょうね。うちのオーストラリア育ちの上の娘は日本語運用能力、ふつうの日本人と同等にあると思いますが、
知ってるかなあ。
ああ、娘、30代半ばなので、もう若い世代からはずれそう…
この言葉、なぜ使われなくなったんでしょうね。
今のPolitically correctブームの先駆けでしょうか。
老人を「養う」というのが良くなかったか。
でも、児童「養」護施設はまだ使われています。
孤児院という言葉が前にあってできた言葉だからOKだったのか。
あるいは子どもは養ってもいいけど、もと(今でもか)大人だったご老人を養うというのはけしからん、という意味だったのか。
要するに、言葉に悪いイメージがついたから、別の言葉に変えましょう、という流れですね。
うーん、その養老院と何十年ぶりかでご対面!
趣旨は悪くないです。誰もが思うこと、世間の賃金体系でいちばん下と目されるふたつの業種の賃金を上げて、
優秀な人材を集めて、その業界で働く人の努力に報いる。
実はオーストラリアでも、介護職員と保育園職員は賃金スケールのいちばん下です。
(日本で、保育園職員が安いとは知らなかったのですが、本当ですか?)
4年前は確かにそうでした。今もたぶんそうでしょう。
ただ、仕事の見つけにくいオーストラリアにおいて、賃金が安いけど、常時募集していて、門戸の広い、このふたつは、
仕事を探す人にとってお助けになっています。
これが高給職種に変わると、うーん、経験なし、技術なし、コネなしのたとえば移民はどうする?
うちの日本語運用能力が高い娘も、保育園に助けられて(小さいときもですけど)、3年半働きました。そのあと、家に座っておりますが。
しかし、しかし、しかし、養老院と書くか?! 老人ホームやで!
まだ変わってなかったですよね。この言葉、「老人ホーム」。
そろそろ変えますか? たとえば「高齢者支援施設」とか?
思わず、このローカルペーパーの発行者の名前を見てしまいました。
きっとこの人がひとりで書いているんでしょうね。
住所はこの辺ではなく、海南市とあります。うーん、海南市にもこの言葉がすっと出てきて、疑問を感じない人が残っていたのですね。
そして、大きな新聞名の横には広告が。「美人がいっぱい ラウンジ まるまるまる(アジアの国の名前)」ですって!
ひえー。
その応援されている議員候補の年齢はそこには出てませんが、どうやら80歳代のようです。
おそろしいなあ。
いえ、その議員候補さんはさすがに「養老院」と言わないと思いますけど。
この新聞でもうひとつ。
ゲートゴルフというのがあって、私、あーらゲートボールと、最近流行りのグラウンドゴルフをミックスしちゃったのね、と
笑っていたのです。
ところが!
笑われるべきは私だったようです。
あるようですね、ゲートゴルフ。
ゲートボールは移住する前からあって、お年寄りの人がするものね、と知っていたのです。
今は若者もする?
そして、数年前に介護施設で手伝ったら、グラウンドゴルフというものがあることを知り、浦島花子感を強くしたのですが、
ゲートゴルフってのも誰かが作ってたのか?!
まことに創造性豊かな日本。
世界経済の中でかなり落ち目なようですが、まだまだ大丈夫じゃないでしょうか?
老人パワーで巻き返す?
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