バナナそっくり、バショウの違い?芭蕉布を作るでもないのになぜ多い?

お昼ご飯を誘われて、旧清水町、現有田川町へ。

 

遠くに360度

どこを見ても山が見える旧吉備町の実家で、

「四方が山だ、だから私はオーストラリアに帰りたいの!」

と文句を言っている私ですが、

 

山は中途半端に遠いより、近いといいのかも

清水のあたりに行くと、

山までの距離がずうっと近いです。

 

そして、鼻の先にある山は緑が鮮やかできれい。

 

実家みたいに離れていると

地平線を遠くの山が遮って私を閉じ込めてる!という気になりますが、

 

近いと庭の木みたいな感じでけっこういいかもしれません。

なんといっても緑がイキイキしててきれい!

 

アユを食べました!

お昼ご飯は鮎の塩焼き!

 

久しぶりの鮎、おいしかったです。

懐かしい香りでした。

 

有田川の中流域で育った私には鮎というのは

子どもの頃のふだんの生活の中にあったものでした。

 

鮎を川に取りに行ったことはありませんが、

家のすぐそばに、

鮎の「はけ」を作って売っている店がありました。

 

はけというのは鮎を串刺しにしてあぶったものを、

筒状にした藁束に刺して

扇形にしたものです。

(画像はhttp://www7.plala.or.jp/tumoto/からお借りしました)

 

保存食みたいなもので、

そうめんのダシに使ったのを覚えています。

昔のことだから鮎が高いといっても、

今ほど高くはなかったのでしょう。

 

そういう懐かしい香りを久しぶりに味わいました。

 

うちは父方の祖父母と一緒に住んでいましたが、

祖母は鮎のはらわたに塩を入れて、

「うるか」と言って大事に食べていた気がします。

 

祖母は鮎の味噌だきも作りました。

醤油でたく普通の煮魚ではなくて、白っぽい鮎が白っぽい味噌の中に……

 

鮎の味噌だき、私は好きな味でしたが、

子どもにはあんまりもらえなかったような……

 

そのあと、大きくなって、宮地伝三郎の「アユの話」という本を読みました。

生態学というのに憧れたこともありました。

 

感傷から現実へ

そういう感傷に浸りながらの帰路、

誘ってくれた友だちが

道端のバショウを見て、多いねと。

 

そう言われると、あっちにもこっちにもあります。

 

なぜ?

そこで、調べて見ました。

 

バショウって、

バナナと非常に似ているんですね。

どちらもバショウ科バショウ属。

←バナナ   バショウ→ 

 

芭蕉布を作る、沖縄のリュウキュウイトバショウというのは、

バナナだそうです。

 

なーんだ、とってもよく似てたのか

要するに、この日本でバナナがあるはずはないから「バショウだ!」と、

私たちが、知識で、バショウと見ているだけで、

並べられたらわからないぐらいの違いなんでしょう。

 

実は、ブリスベンの家に、昔、バナナを植えました。

その家をそのうちにおん出たので、

そのあと、あのバナナはどうなったのか、なぞです。

たぶん消えたのではないでしょうか。

 

まだいる間に、花が咲いて実ができたと思いますが、

あんまり記憶がありません。

 

バナナというのは、1度、実がつくと、

もうその木(? 実は草ですけど)には実がなりません。

 

そして、オーストラリアはバナナの生産国ですから、

いろいろ規則がありました。

しかし、その後、規制が緩和されたようです。

5年近く留守にしているといろいろ変わるもんです。

 

以前は、庭に植えていいのは、

Lady Finger(レディーフィンガー、太めで短くて味わいあり)だけでした。

 

← Lady Finger

 

 

← Cavendish

 

大規模に農園で栽培されているCavendish(キャベンディッシュ、普通のバナナ)はダメでした。

 

今はそういう制限はなくなったそうです。

それでも、苗を知り合いの家からもらって植えるのはダメで、

ちゃんと許可を取った苗木屋(Nursery)から買って植えないとダメだそうです。

 

自分の家の中だと、そこから自分でいくらでも増やしていいのでしょうが。

前は、幾株しか植えちゃいけないと決まっていたんです!

 

バナナの育て方はこちら。英語の勉強にもどうぞ。

 

バショウで「なれずし」を包んだのか

さて、なぜ、バショウを和歌山の有田の人が昔、植えたのか?

 

どうやら、バショウの葉で「なれずし」を包んだようです。

 

ソロモン諸島ではバナナの葉で魚とかを包んで焼いていました。

 

ところ変われど同じようなものですね。

まさか、戦時中に南方に派遣された人が生き残って帰ってきて、

バショウを使おうと言い出したんじゃないですよね。

 

私はバショウの葉で包んだ「なれずし」は見たことがありません。

 

うちの祖母や母たちは、一般的に使うアセ(ダンチク、暖竹)の葉以外に、

なれずしのサバを長いまま使った大きいものはバラン(ハラン、葉蘭、馬蘭)の葉で包んでいました。

 

でも、なれずしの作り方のサイトの中には、用意するものに、アセ、バランのほかに、

「シュロ」と書いたところがありました。

これってバショウのつもりですね。

いくらなんでも、シュロの葉では包めないでしょう!

 

ね、無理でしょ?

 

ハエたたきは作れますけど。

 

ということで、なぜバショウを植えたのかは一件落着でしょうか。

 

今回、バショウについて調べて、

ブリスベンに帰ったら、もう一度バナナを植えてみようかなあ、などと考えています。

 

たとえ、うまく実がならなくても、

葉っぱで料理したらおもしろいかもしれません。

 

ソロモンを思い出しながら。

 

 

ところで、うちの子どもたちは鯖寿司が好きで、

帰るときには買って帰るのですが、

それを自分で作ったらうれしいかもしれません。

 

後悔? 食べたいだけ?

なれずしとか、子どものときに手伝わされたことはあっても、

ちゃんと作り方を教えてくれればよかったのにと思います。

 

言われてもどうせ勉強しなかったのに、

勉強しろ勉強しろではなく

もっといろいろ実際の経験として

伝えておいてほしかったなあと

残念に思います。

 

母の世代は、

そういうことが

次の世代に、

大事に伝えるべきことなんだと考えなかったのでしょうが。

残念です。

 

サバと祖父の好きだった小芋(里芋)や野菜を炊き込んだ「煮込み」という

炊き込みご飯もおいしかったです。

その頃はかまどで炊いてました。

サバはたぶん「あぶり(塩をせず、串にさして焼いたもの)」だったんでしょう。

 

実家にいるからか、

年を取っちゃったのか、

失われたものを懐かしく思うって、

うーん、年ですね。

 

ピザだって、

バジルのスパゲティだって、好きなんですけど。

 

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