ハグという行動が静かなブーム?挨拶で抱きしめる、抱擁とハグの違い

最近、「ハグ」という言葉をよく見かけるようになりました。

特に、中高年期の普通の女性が書いた文章に多い、

というのはたぶん私の偏見。

ハグhug、この言葉、私は好きじゃないです。

ハゲとの連想?

いえ、ハゲという魚はそれなりに美味しいんですが(笑)。

なんか日本語の字面がきれいじゃない……

言葉に恨みはないものの

というより、外来語を安易に取り入れることに対する反感でしょうか。

特殊な術語ではない、ごく普通の言葉を、

英語から来たカタカナ語で表すということに対する違和感でしょう。

 

ああ、ランチとかランチするには、

聞いても見てもマイナスの感情の動きはあんまりないのですが。

 

ともかく、この私のNegative feeling(負の感情)はどこから来るのか?

もしかして、自分ができないことを他の日本人がやっているという事象に対する

やっかみでしょうか?!

 

そう、この私、

 

いったい実際何年オーストラリアに住んでいたのかなあと計算してみました。

1987年7月7日

(別に意図したのではなく、たまたまですが、覚えやすくて助かってます。ときどき、役所に提出する書類なんかで、いつから住んでるなんて記入することもあります)

に移住してから、

2014年の2月に実家に戻るまでですが、

その間、韓国に半年ほど、ソロモン諸島に9カ月、日本にもときどき帰ってました。

つまり長くても25年くらいですね。

 

空港の到着ロビーのドアが開いて

25年オーストラリアに住んでいて、

オーストラリアの空港に戻るたび、

迎えの人と到着した家族とかが抱き合う姿を目にして、

日本人はそんなことしないの!と、

日本人としての矜持を保ってきた私としては、

 

今のように、日本国内で日本人同士がハグハグしている状況というのは、

まるで背面の敵に寝込みを襲われるような感じがいなめません(笑)。

 

まあ、「ハグ」とカタカナで取り入れるからこそ、

新しいファッションのような感じでできるし、

言葉で書けるのでしょうが。

これを抱き合うとか抱きしめるとかいうと、

長くなりすぎるし、新鮮味がないんでしょう。

Holding each otherというとさらに長くなります。

 

抱擁(英語だとembraceでしょうか)というとかなり濃厚な意味が加わります。

 

hugをOxford Living Dictionaryというサイトで調べたら、

An act of holding someone tightly in one’s arms, typically to express affection.だそうです。

誰かを自分の腕にかたく抱く行為、典型的な愛情の表現。

 

愛情といってもaffectionはA gentle feeling of fondness or liking.

(好きという穏やかな感情)でありまして、

情熱的な愛というわけではありません。

 

このサイトには、hugの起源として

Mid 16th century: probably of Scandinavian origin and related to Norwegian hugga ‘comfort, console’.と出ています。

つまり、スカンジナビアから来たようで、ノルウェー語のhuggaというのに関係している、

と書いてあります。

 

ついでにhuggaをGoogle翻訳で調べてみますと、スウェーデン語のchop、cut、hack、strikeだと出てきます。

チョップというと、空手チョップ(お若い人はわかりませんか)ですね。

私の好きなのはラムチョップLamb chop。

子羊をチョップ、チョップと切ったものです。

なぜ、ステーキと呼ばないのか?

あんまり考えると、なんか残酷なイメージが浮かびますので、この辺で。

ともかく温かく抱きしめる意味はないようです。

ハグは日本人を救うか

しかし、人と人の物理的な距離(心理的もですが)を大きく取ってきた日本人が、

この「ハグ」という言葉の輸入を通して、

肌と肌のふれあい、温かさを与えあいだしたとしたら、

それは喜ぶべきことなのかもしれません。

 

特にますます進む高齢化社会、

高齢者および予備軍の私たち、

お互いに抱き合うことで温かさを感じることが生き延びる唯一の方策かも。

 

ここで、スキンシップという言葉を思い出しました。

これって、和製英語なんです!

ご存知でした?

 

この知識、昔々オーストラリアに行く前に、

エアコンについてと一緒に仕入れておりましたので、

使ってみたことはありませんが、

わざわざ言わなくても、

肌が触れ合うんでしょうね、西洋社会は。

 

握手shaking handsだって、

ほっぺたへの挨拶のキスkiss on the cheekだって、

もちろんこのhugだって、さわってますでしょ(あるいはさわってるふりですな)。

 

西洋と逆転するか?

しかし、この西洋の伝統tradition、

崩れるかもしれません。

 

前にブリスベンの公立学校で教えたことがありますが、

生徒をさわってもいいのは、

「ヒジから先だけって」校長先生が言いました。

生徒に対するsexual misconduct(性的な誤った行動)の予防です。

 

悲しみに打ちひしがれている子どもがいても抱きしめてやれないというのは、はてさて。

保育園とかは適用外か、

おむつ交換とかありますよね。

 

そういえば、小学校でボランティアに行って、

水泳の時間の前の着替えを手伝ったことがありました。

その時はありませんでしたが、

今は、こういう活動にはすべて、

安全な人物だと示すカードを持っていることが必要になっています。

 

ところで、日本という均一社会で育った私が不思議に思ったのが、

私立学校では、挨拶としてのほっぺにキスはOKだったということ。

卒業式とかで、舞台にいるお世話になった先生に、

花束を生徒の代表が持ってくる。

 

花束を受け取った先生は、

生徒にお礼のkiss on the cheek。(唇はたぶんひっついてないかな)

これ、公立学校じゃ見られないでしょう。

 

ただし、うちの末息子がハイスクールを卒業したのは10年近く前ですから、現在の状況は知りません。

これ、もちろん、女の先生と男子生徒です(男子校でした)。

男の先生は男子生徒にキスしません。

ということはこれはやはり互いの性別を念頭に置いている……

女子校ではどうだったのか、

うちの娘たちは公立学校だったので(別に性差別をしたつもりはないのですが)、

残念ながら報告できません。

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ
にほんブログ村 その他生活ブログ 片付け・収納(個人)へ
にほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプルライフへ

コメントを残す

サブコンテンツ

応援クリックお願いします!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプルライフへにほんブログ村 その他生活ブログ 片付け・収納(個人)へ

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ


感想・質問などはこちらから

このページの先頭へ