4度目の春
あっち、こっち桜満開です。日本でもう4度も春を迎えました。いつも仮住まいのつもりなので、そんなに時間がたったような気がしないのですが。
母がこの家に戻って来たのは2年半前でした。そして、母が別の施設にお世話になってからもうすぐ1年です。
母は最初の施設に5年半くらいお世話になっていました。途中までは自分であっちこっち行ったりできたので、いろいろ買い物もし、部屋に大量のものを詰め込んでいました。一部屋だけの暮らしだったのに、トラック1台分の荷物があったのは驚きでした。
その時はまだ家に戻る予定ではなく、動き回りやすい別の施設の1階に引越したのです。最初の施設では、自分の部屋のある4階に行くエレベーターの中で、老人用の手押し車を方向転換できなくなっていました。
荷物を全部、引越し屋さんに積んでもらったとホッとしたところに、職員さんが来て、天袋に荷物がまだあると教えてくれました。消費文明の申し子の母を恨んだことは言うまでもありません。
不要なものと2番目の施設で使うものを分けて、引越し屋さんには2か所で荷物を降ろしてもらいました。
その後、数カ月で、母は2番目の施設から家に帰ってきました。本人が望んだというより、家に帰ったほうが、寝たきりに邁進するのを止められるかと私が思ったのです。
確かに本人の運動機能は施設にいた時より、改善し、車いすも不要になりました。しかし、精神的に私がつぶれそうになって、今は3番目の施設にお世話になっています。入ってすぐから、一日中、車いすです。
さて、持って帰って来た荷物、ほとんどそのままです。2番目の施設からは私が軽トラを借りて運びました。そのまま置いてあるので、つい最近のことのような気がしていたのですが、実はもう数年たってしまったわけです。
私がここにいるのはあと1年半ぐらいです。荷物がそのままになっている時間より短いわけです! そろそろ本気で片づけないとまずいです。立つ鳥跡を濁さずで引き揚げられるように、準備が必要です。
どうせいなくなることがわかっているので、自分のものをできるだけ増やさないようにしてきました。でも、紙類がかなり増えています。
それでなくても毎日の仕事に追われる日々。うーん、大変。
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