Hidden Figures ドリーム見てきました!よかった!
もう都会じゃ終わってるんでしょうが、
県庁所在地まで行って見てきました。
アメリカ映画「Hidden Figures」邦題はドリーム。
田舎に住んでいるというプライベートな愚痴
最近映画に行ってませんでしたが、行ってよかった!
たとえ昼前に出かけて、家に帰りついたときには既に日が西に傾いていても。
ほんと、ここ田舎です。
ブリスベンのわが家からだったら、
片道20分くらいで映画館に行って帰ってこられるのに!
おまけにその圏内にいったい、いくつの映画館があるのやら。
実家から行けるのは1時間くらい離れた県庁所在地にある2館と、
南に高速を30分走った1館。それだけ。
この差はなんだ?
Hidden Figures
映画の原題の、このfiguresは数字なのか、人なのか、両方にかけたのか、私にはわかりません。
今でもGlass ceilingガラスの天井の話をよく聞きます。
女性がキャリアを追求しようとすると、
見えない壁(この場合は天井ですが)にぶつかるという話がよくされます。
映画は1960年代の初めです。
NASA、あのロケットを打ち上げるNASAで、
見えない天井にさえぎられながらも活躍した女性の話です。
彼女らは女性であるだけでなく、黒人でした。
まだバスの座席とか、学校とかが
肌の色で分かれていた時代の話です。
主要登場人物の3人は、キャリアだけでなく、家庭も持っています。
今のキャリアウーマンの中には、
キャリアと家庭の二者択一をする人が少なからずいます。
でも、3人は子どももいて、親とか夫とか仲間の助けを受けながら育てて、
その分野で戦うパイオニアになっています。
3人のまわりに教会を中心としてコミュニティーがあるのもすばらしいです。
半世紀近く前の世界は、先進国のアメリカや日本でもそういう感じだったのでしょうか。
自分が実家でひとり暮らしだから、
よけいにそういう人と人のつながりがうらやましく見えます。
うらやましがっていないで、そういう地域社会を作る努力をするべきなのでしょうが。
打ち上げた有人飛行船が過熱に耐えて無事帰って来た時は、
ほんとにホッとしました。
歴史を思い出して、
この時点では事故はなかったはずだと思ったのですが、
ひやひやしました。
このずっとあと、スペースシャトルの打ち上げで死亡事故がありましたよね。
困難はメリットでもある
この3人はずいぶん優秀な人たちで、
頭脳も精神も、ものすごくがんばったのでしょうが、
そういう大変な環境にあったというのは、
彼女らにとって幸せなことだったかもしれません。
彼女らの時代に比べると、
現在の私たちは、したいことはなんでもできます。
もちろん、貧困にあえんでいる人も、
障害を抱えている人もいますが、
大多数の私たちは、
ものすごく努力しないでも生きていけます。
「だから、がんばれない」というところがあります。
わざわざ逆境に置かれたいなどと贅沢は言いませんが、
難しいところです。
モデルとなった3人の顔をどうぞ
ところで、図書館から拝借したフォートランという本を読んだだけで、
コンピューターの動かし方がわかったというところは、
ほんとかしらと思いました。

Dorothy Vaughan in her twenties.
あと、壁に「Colored Computer」と掲示してあって、
えー、黒人の人たちが使うためのコンピューターなの?と一瞬考えて気がつきました。
Computerという言葉、コンピューターの発明以前からあったんですか?!
もともとは「計算する人」だった!
すごい。
コンピューター以前は、計算のよくできる人が、計算する仕事についていたんですね。
つまり、コンピューターの出現以来、
計算のできる人は活躍の場を失った…
文明の進歩はヒトの活躍の場も消していくのです。
IBMコンピューターよりちゃんと計算できたキャサリンは
現在、99歳だそうです。
私はぬるま湯に慣れ過ぎて何も成し遂げられそうにないですが、
なんとか頭を使って、元気に長生きしたいものです。
実は、私、立つと顎を突き出す癖があって、
証明写真とか撮るとき、
顎を引きなさいと言われるのですが、
3人のうちに顎を突き出して立つ人がいました。
私のも、もしかしたら、
無意識にglass ceilingにいどむ姿勢だったのかもしれないです。
私の愚痴パート2
私は姉弟のいちばん上ですが、
親が男の子が欲しかったそうで、
その頃は普通だった「子」とか「美」とかついた名前をつけてもらえず、
都会かぶれの父に、
赤いランドセルが普通だった田舎で、黒いランドセルを持たされて、
私も小さな戦いをやっていました…
映画に戻って
ああ、そうだ、キャサリンの上司の本部長、かっこよかったです。
Colored Ladies Roomという札をバールかなんか持ってきて力で叩き落とすの、
史実なんでしょうか、すごい!
この映画にまつわる話いろいろ
ネットには、この映画にまつわる記事もいろいろありそうです。
ゆっくり読んでみてもおもしろいかも…
出てきた記事の、リンクと見出しを次につけておきます。
https://www.thecut.com/2017/01/hidden-figures-shows-how-a-bathroom-break-can-change-history.html
Hidden Figures Shows How a Bathroom Break Can Change History
The Oscar-nominated “Hidden Figures” was whitewashed — but it didn’t have to be
http://www.popularmechanics.com/space/rockets/a24429/hidden-figures-real-story-nasa-women-computers/
The True Story of ‘Hidden Figures’ and the Women Who Crunched the Numbers for NASA
http://www.historyvshollywood.com/reelfaces/hidden-figures/
Hidden Figures Movie vs the True Story of Katherine Johnson, NASA
映画の原作
この映画は
Margot Lee Shetterlyという人が書いた本がもとになっているようです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Margot_Lee_Shetterly
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