ビートルズのImagine 50年近く前だけど コンピュータは普及したけど
何も変わっていない!
Imagineというのはビートルズのジョン・レノンが1971年に作った歌だそうです。
昨日、金曜日の夜は、隣の隣の町で英会話教室がある日で、
うちに勉強に来ている中学生ひとりと一緒に出席しています。
先生は昔、高校で英語の先生だった人。
実家に住み着いたとき、
英語が恋しくて、一生懸命探して見つけた英会話教室ふたつのうちのひとつ。
この辺の英会話教室は他にもあったようですが、
私はWord of mouth(口コミ)じゃなくて、もっぱらネットとか印刷物で探したので見つけられませんでした。
行く途中で、先生の手伝いをしてくれる近くの市のALTの先生を拾っていきます。
この行き帰りが、英語話者を独り占めできる私の至福の時間。
お茶の時間も含めて2時間のクラスの中で、先生は英語の歌も紹介してくれます。
昨日のはImagineでした。
これはベトナム戦争をやっていたころの歌だから、
平和を渇望しているのですが、
その辺、今もちっとも変っていない…
歌詞を読んで、悲しくなりました。
アメリカで徴兵されて無理やり戦地に連れていかれる若者はいないけど、
軍隊は世界中にまだいっぱいあるし、
平和そうな国でも、生活のために軍に職を見つけなければいけない若者もいる。
昨日は、新聞に、
シリアの、明日、自分が生きているかわからないというような地域で暮らしている、普通の人たちの話が出ていました。
そういう人が携帯電話で!新聞の取材に答えているんです。
科学技術の発達では救えない
太古の昔からの人間同士の争い。
なんという落差。
読んでショックだったから、
Imagineを聞いてよけい悲しくなりました。
なんとかならないのでしょうか?
ここ日本では地震と津波、それから、一応、北朝鮮のミサイルの危険はありますが、
幸せなことに、1945年の敗戦以来、国土が戦火に曝されたことはありません。
若者が表立って戦場に駆り出されたこともないです。
でも、世界のどこかでは継続的に大小の違いはあれど戦争は継続しています。
昨日の朝日新聞の天声人語でしたか、吉田松陰の話が出ていました。
幕末の志士というのはみんないいやつかと、私、思っていましたが、松陰は海外侵略を勧めていたようです!
うーん、悪いやつだったんだ!
めざしていたのはカムチャッカ、オホーツク、朝鮮、満州、台湾、ルソンだそうで、
奇しくも松陰は倒れたものの、のちの日本はそういう道筋をたどりました。
文科省の学習指導要領の改訂で、吉田松陰が教科書から消えるという話を読んで、消しちゃうの?と思いましたが、
そういう人ならいいかも…
しかし、しかし、人間というのは、
自分の冨や勢力を、他の人をつぶしても広げたいという気持ちがDNAに組み込まれた動物なんでしょう。
もし、そうなら、戦争やめようとか、平和の追求とか、まったく無理というか、絵空事ですよね。
できもしないことを掲げるのはそろそろやめませんか? 新年の抱負と同じでしょ。
でも、9条、このまま残してくれー!!
世界のどこに70年以上戦争に関わらなくてよかった大きな国が他にあるんです?
せめて日本だけでも、太平の世の夢を見ていましょうよ。
Imagineの歌詞を見て、つい万感の思いになって、書いちゃいましたが、まだ、こういうことをブログに書いても大丈夫なんでしょうか(笑)。
親が昔、中央公論社の「日本の歴史」を買ってくれました。
戦前の昭和のあたりを読んでいると、治安維持法とか出てきて、かなり強烈な印象をもちました。
Imagineをみんなで歌ったあとで、
先生が、Imagineの歌詞のはじめのthere’s no heavenというところが、当時アメリカで問題になったと話してくれました。
日本の仏教がお葬式とか墓参りに残っているみたいに、行事だけに残ったオーストラリアで私が見た現在のキリスト教からは考えられませんが、
50年前は違ったのでしょう。確かにうちの祖母も念仏講とか、お寺に日常的に出かけていました。
今でもアメリカでは、ダーウィンの進化論を教えない学校がありそうです。
そしてWikipediaによれば進化論を信じない人が、アメリカでは人口の半数近くいるようです。ひえー!
アメリカというのは実は原理主義者の国なのか…
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