勝手に変えないでよ 希ガス→貴ガス 違いが必要なの?
長く生きていると、うーん長く生き過ぎたかと思うことがときどきあります。
と言っても、まだ64年なんですが。
これを最初に?感じたのは、道を車で走っているときのこと。
たとえば今まで一方通行だった道がそうでなくなったり、あそこで曲がれたところが曲がれなくなったり、新しい道ができたり。
そうすると、40年を超えるドライバーの私より、昨日走り始めた新米のほうが迷いなくスムーズに目的地に到着する。
悔しいですよね?
まあ、我慢するしかないです。
しかし、さっきの経験は、これひどすぎる!
元素の周期表をタダでくれるという話(東京エレクトロンという会社、太っ腹)で、
そのサイトに行ってみると「貴ガス」という記述が。
あっ、タイポだ!
希ガスだよね、と検索してびっくりというか愕然。
えー、変えたんですって?!
どうやら化学の教科書では貴ガスと希ガスが混在しているようです。
IUPAC(国際純正・応用化学連合)の 2005 年勧告というのを受けて変わったそうです。
希ガスというのはアルゴンとかネオンとかヘリウムとか、周期表の右端にあって、ほかの原子と化合しないとされていました。
でも、ちらっと化合するやつがあったなんて書いてあるサイトも…
希ガス→貴ガスの根拠は、これらの元素が、あんまり珍しい(希、稀)わけでもないということみたいですが、
貴いわけでもないですよね。
要するに、英語で今、このグループをrare gasではなくnoble gasと呼ぶから、それに揃えようという話のようです。
私はこのnoble gasという言葉を見るたび、古臭い表現だなあといつも思っていたんですが…
若い学生が「貴ガス」と書いて、「きみ、きみ、字が違うだろ、ハハハ」と年かさの先生が笑ったら、面目丸つぶれになるという、恐ろしい事態です。
こういう話があっちでもこっちでもあるのかと思うと、こわいです。
ほかの人の文章を直したりなんてできません!
Politically correctだけでもじゅうぶんたいへんなんですけど、科学の世界でも、用語を変えるのかい!
新しいことやものを発見するのはこれはしようがないですが、
あんまりよくなるとも思えないのに、用語変えるのやめてくれー。
この変えたのだって、「希ガス」の「き」という読み方と同じく「き」と読む「貴」という漢字がたまたまあったから変えたんじゃないですか?
もし「尊」という漢字しかなかったら、「そんガス」に変えたかどうか。
なんかいい加減すぎます。(まだ文句言ってる… 年をとるとしつこいのです…)
いったいこのIUPACというのはどういう機関なのでしょう?
国際なら、会員の大部分は日本語がわからないはず…
長生きしてよかったなあと思える社会に生きたいです。
最近のコメント