テレビに出ていた小澤征爾の話で、楽譜と翻訳の共通点に気づいた
今朝も寝坊しました。
さてとPCを起こして、テレビ兼モニターも起こして…
ゆうべはテレビのままだったんでしょう、ベートーベンのほおがこけたというような人が画面に。
指揮者の小澤征爾でした。ええー
私のイメージは若い頃だったんですね、実物が年を取っていくとは知らなかった…
NHKのあさイチという番組でした。ふつうは、朝も昼もテレビは見ないことにしています。
ここに住み着いた当初は朝の連続ドラマを一生懸命見ていました。あの頃、テレビを見る時間をどこから見つけていたのか不思議です。
朝早く起きていたのでしょうか。
小澤征爾の姿に興味というか、ああ、人間、老いるというのはああいうことなのか(いえ、中身じゃありません、appearanceです)と、
テレビ見ないルールを緩和して、見続けていました。
いろいろおもしろい話が聞けましたが、ひとつ、ああ知らなかった!と思ったことがありました。
それは作曲家の話で、作曲家は自分の頭に沸いたコンセプトを楽譜に表すということです。
私は音符を書きながら曲を作っていくのかと思っていたのですが、違うんですね。
頭の中にあるイメージを、音符や休符を並べて書き表さないといけないわけです。
音楽家だから、どういう風に書けばどういうメロディーになるというのはイメージできるんでしょうが、
でも、そっくりそのままはたぶん無理でしょう。いちばん近い形でするしかない…
そこではっきり書き表せない部分が残る。
だから演奏する人は、音の高さは変えられないでしょうが、こういう曲だったんでしょ、といろいろその人なりに解釈して演奏して、
人によって同じ曲でもいろいろな演奏が出てくる。
へーえ、でした。
これって、外国語の翻訳に似ています。
英語を読んだらたいがい意味は分かります。たいがいですが。
しかし、この段階では日本語でわかっているわけではありません。
コンセプトとしてわかるのです。頭の中で。
これを翻訳だと、日本語の文にしないといけないのですが、ぴったりの表現が出てこない!
まだまだ修業が足りないからだと言われてしまえばそれまでですが、
でも、日本語運用能力が完璧になったとしても、
ぴったりの表現が見つからない場合の方が多いのではないでしょうか?
うーん、作曲というのも同じような悩みがあったんだ!!と気づきました。
これが、たとえば英語とドイツ語との間の翻訳だと、また違って、逐語訳的に単語の置き換えでできちゃうんじゃないの、と思うんですが、知らないから言えるのかも…
ところで、小澤さんが日本・韓国・中国・台湾の若者を集めて教えて、一流のオペラ歌手を招いてコンサートをするという話が出てきたので、
小澤征爾音楽塾
https://www.opera2018.ozawa-musicacademy.com/
興味津々、調べてみました。
チケット高い! いちばん安いのでも8000円。売り切れてますけど。
音楽のコンサートってどうしてこんなに高いんです?
いったい誰がどういうふうにお金を捻出して会場に行くんです?
TuneIn Radioで聞いたらタダなのに。
こういうタダのありがたさが、さらに、身に沁みます。
こういうサービスがないと、暮らしの中に音が流れない…
この辺は田舎だから、ときどき、町とかが援助して、無料とか500円くらいでコンサートをしてくれます。
ブリスベンだと、無料の昼のコンサートみたいなのとかですね。
でも、私、実は、コンサートとかもうひとつ、です。
お金を払うのがいやだということ以外に。
特に、ピアノ協奏曲みたいなもの。飽きてしまうんです。
オペラとかだとお話があるから楽しめるのでしょうが。
映画みたいに。
他のことをしながら、バックグラウンドでクラシックが流れているのがいちばん好きです。
なんか、楽しく豊かに、高尚に(笑)暮らしている気がします。
それに、昔の宮廷音楽家たちって、みんながワイワイガヤガヤしてる中で演奏してたんじゃないんですか?
その音楽でダンスしたり。
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