高野山は寒かった

高野山に行ってきました。

あの平安時代に唐(中国)から戻った空海が、真言宗の金剛峯寺を開いたあのこうやさんです。

唐から戻ってすぐ高野山に行ったのかと思っていましたが、実は10年たっています。

中国で帰る前に三鈷とやらいう道具を投げたら、ここの松の枝に引っかかっていて、この地に来たというような話を聞いたので、すぐに来たのかと思ったのですが、そうではなくて、この間、あちこち探していて、10年後に高野山で見つけたという次第のようです。

この三鈷、中国で、師から贈られたそうですから、そういう大事な物を投げることにも無理があるような気もしますが、そういうことになっています。

三鈷は仏具として今でも売っているようです。

 

 

(画像出展:amazon.co.jp)

 

 

その引っかかった松の子孫が今も生えています。その松の葉はふつう2本のところが3本というのが混じっているようで、その木の下で、4つ葉のクローバー探しならぬ3本の松葉探しをしました。

昨日は、和歌山県の高野・熊野特区通訳案内士という資格をもらったヒトのスキルアップ研修というもので、実際に外国の人に案内してみるという学習の機会でした。

地元和歌山の大学に留学している学生さんが3人、私たちと一緒に来てくれて、お客さん役を勤めてくれました。彼女らも3本の松葉を楽しそうに探していました。

 

私は金剛峯寺とか初めてで、中に入ったのですが、普通の座敷みたいになっていて驚きました。お城の下の屋敷みたいです。各部屋のふすまにはふすま絵が描かれていました。

枯山水というのでしょうか、砂に線が引かれている有名な竜安寺みたいな石庭もありました。

昨日は外も中も大変寒かったのですが、(道路の温度表示が4.6℃と出ていたような。さすが下界より低いです)内部の拝観の途中で、大広間でお茶とお菓子をいただけて、ホッとしました。

拝観料は主催者が出してくれたので私たちは払わなかったのですが、500円のようです。お茶もおいしくお菓子もおいしかったので、高野山においでの節は、是非、金剛峯寺の内部(内拝と書いてありました)もどうぞ。

 

中にいるとき、ドイツ人で今はスペイン在住、昔東京で日本語を勉強したというおじさんと言葉を交わしました。

高野山はほんとに外国の方が多いです。英語を話したくなったら、高野山に出かけて立っているというのも手かもしれません。

四国八十八カ所をめぐっているらしい、あの巡礼の笠をかぶって装束を身につけた金髪のおばさんもいました。同行二人って書いてあるんですよね。お大師さんとふたり。祖母を思い出しました。

おばさんはあちこちのお寺で集めたスタンプを見せてくれましたが、英語が通じず、でも、「パリス」と言ってくれたので、たぶんフランスのパリからやってきたのでしょう。

 

一緒に行ったフランス人の学生さんたちはふたりとも英語が問題なく話せたので、今どきのフランス人は英語がしゃべれるのかと思ったのですが、そうではないようです。

 

肝心のガイドの練習ですが、他の人たちが程度の差はあれ、ちゃんと予習をしていたのに対して、私の頭の中には学校の歴史の時間に習ったことと、去年受けた資格取得前の研修で教わったこと(大半は忘却の彼方へですが)ぐらいしかなく、いちばん簡単そうな大門の説明をさせてもらいました。

でも、ここでも、なんで2階になっているかとか、なんで敷居は踏んじゃいけないかとか、いや知らないことばかりでお客さんにご満足いただくには程遠い…

先輩諸氏のお話を伺って、楽しく、勉強になる一日でした。

 

再来週、今度は奥の院に行くのですが、今度は少し予習をしようと思っています。

奥の院というと思い出すのが、昔、小さい頃、たぶん祖母にもらった石童丸とお母さんの絵入りの冊子。この実家のどこかに残っていないかなあ。

 

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