この本はおもしろい! 「子どもたちの階級闘争」

なぜ借りようとしていたのか忘れた本

ブレイディみかこ「子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から」

これが今読んでいる本。

 

これはたぶん新聞の書評欄にあって、

そこを読んで

読んでみなくちゃと思って、

わざわざ地元の図書館で予約を入れて借りた本。

 

予約入れたこともすっかり忘れていて、

図書館から入ったと電話をもらったときには、

題名まったく思い出せず。

 

行けばきっと1冊しか私を待っていないだろうから、

「えー、何の本を予約したのか忘れたんですかー?!」と言われて

「恥ずかしい!」とはならないだろうと、借りに行きました。

 

確かに題名聞かれませんでした(笑)。

 

うちの図書館いいよ

これは、私のいつも読む本とは違います。

私が図書館で本を選ぶ基準は、おもしろいこと!

地元の図書館では、カウンターの前にテーブルをいくつか置いて、

おもしろそうな本をぐるっと並べてくれています。

 

このシステムとってもいいです!

 

そこに並んでいる本を開けてみて、

おもしろそうだったら借ります。

でも、私が見るのはだいたいフィクションです。

 

 

なんやら難しそう、なんで借りようとしたんだ?

この本、「子どもたちの階級闘争」、これはノンフィクション。

借りて帰って開けてみて、

「うーん、これは一晩で読んでしまいたい本ではなさそうだ、

しかし、せっかく、わざわざ県立図書館から借りてくれたみたいだし、

読まないわけにも…

ぼちぼち読むか」

という感じ。

 

おもしろい!

今、半分くらいまで来ましたが、

おもしろいです!

職場の目の前に広がる日々の子どもたちの行動とからめて、

そこから英国社会を草の根から見ているのですが、

まるで、フィクションみたいにおもしろいです。

 

字を読むのがいやでないかたは、

是非お近くの図書館へ。

なければ取り寄せてくれます。

 

私が特に気に入ったのは、

114ページのここ。

 

「決断力。クリエイティヴィティ。ディベートする力」

ここを読んで、

そうだ、そうだ、そうだったんだ!

 

入試また変えるんですか?

最近話題になっている大学入試のまたまたまた?の改革。

センター試験の問題用紙の枚数を増やしたからって、

創造力が育つもんじゃないんです!

 

では、どうすれば、有識者(ほんとですか? いちばん従来の日本らしい人たちじゃないの?)の皆さまがめざしているような、

創造力のある人間が育つのか。

(私は、別に創造力が欠けていてもかまわないと思うのですが、

なんか問題ありました?

日本を敗戦国から超大国に押し上げたのは、

このそういうのが足りない日本人でしたよね)

 

その有識者の皆さまに、

「この子どもたちの階級闘争」のこのあたり

「天使を憐れむ歌」の章を読んでいただきたいです。

 

大学入試を変えても変わらない!

すでに3~4歳あたりの育てられ方が違っているのです!

その土壌があるから、

自分の意見が、抑えようとしても自然に出てくる子どもになる…

 

いえ、日本の画一教育を受けたかつての優等生だった(笑)私でも、

ちゃんと言いたいことを言える人間にはなってしまうのですが。

 

だから、多額のお金をかけて、

今よりもっとお金のかかる、手間のかかる入試をして、

いったい得になるのですか?

費用対効果ってやつはいかがなもんでしょう?

 

あの改革じゃ創造力には結びつかないでしょう。

塾とかが新たな対策を立てるだけです。

採点係に応募する元教師とかの臨時収入にはつながりますが。

 

中学生高校生に紙の上で何かをさせてももう遅いのです!

 

学べるところは?

イギリスはもちろん問題いっぱいの国でしょう。

でも、もし、イギリスで育つ子どものように、

物が言えるこどもを作ろうと本気でめざしているのなら、

赤ちゃんのときから考えるべきでしょう。

 

どんな試験をやっても完璧がない以上、

今のを続けていくのがいちばんお得だと思いますけどね。

そして、何かを変えたいのなら、

幼児教育です。

それも5、6歳児じゃなく、1、2、3、からの。

いえ、親から取り上げろと言っているのではありません。

保育園に来た子どもたちに対する教育の場を見直すということです。

 

どこの国にも問題はある

ただし、隣の芝生は青い、で、外国ならすばらしいと思ってはいけません。

 

うちの子どもたち、日本にいるときから保育園育ちで、

上の子どもたちなど、保育園に育ててもらったようなもんです。

親になったのは初めてでしたから、

具体的な育て方を知らない私をフォローしてくださいました。

 

そしてオーストラリアに行って、

保育園の違い、歴然でした。

もちろん、日本の方がよかったのです。

今でも、そうでしょう。

 

オーストラリアの保育園は、例外的に先進的な?ところもあるでしょうが、

一般的に、要するにベビーシッターです。

 

うちの娘は、日本でもオーストラリアでも保育園のお世話になり、

そのあと、オーストラリアの保育園で3年ほど働きました。

身をもって違いがわかっています。

 

たとえば、日本だったら、保育園からしばしばお散歩行きますよね。

これは交通量の多い道とかで見かけると、

オーストラリアが身についた私はちょっと怖いのですが、

それはさておき、あれ、いいです!

まず、歩くし、季節の移り変わりを感じられるし。

でも、オーストラリアではなかったです。

 

預かると育てる

オーストラリアは「預かる」、日本は「育てる」の違いかもしれません。

 

まず、「日本の保育はいいんだよ、優れているんだ」という認識の上に立ちましょう。

そして、もし、そんなに自分たちの「もっていない」能力を伸ばしたいのなら、

この「子どもたちの階級闘争」を読んで、

日本ではしていない、ペルソナドールとかコスプレとか取り入れてみたらそうでしょう?

 

ブレイディーさんたちは、

イギリス流に育てられていない移民の親子相手にさえ、

がんばれているようですから、

日本流に育った子どもに対しても効果が上がるのではないでしょうか?

 

題名の「階級闘争」でしり込みしないで、是非お読みください。

図書館で借りて(笑)。

 

おもしろいです!

まだ半分しか読んでませんけど(笑)。

 

保育関係者がこれで読書会とかやったらおもしろそうですね。

イギリスは問題山積なんですが、でも、学ぶところもないわけじゃない…

 

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