車イスの功罪、高齢者の使用についての私見、なんちゃって

さっき、寝ぼけた頭でふわっと考えていたら、

怖いことに気がつきました。

怖いです。

当事者かつ被当事者(こういう言葉はあるのかどうか?)、

の私です。

 

つまり高齢の母がいて、

間接的に介護していて(介護をSubcontract=丸投げ=してもらっていて)、

自分が高齢者に刻々と近づいているという状況です。

 

 

ベッド上の母の足を見る機会があった

うちの母が、今、お世話になっている施設に2年ちょっと前にお世話になって以来、

車で5分の距離ながら、

不肖の娘は、努力して(なんの努力や?)月1回見に行くだけだったのですが、

最近、毎日行ってます。

いえ、死にかけてはいません。

そして、最近、私が行く時間帯、母は自室のベッドの上にいるもんで、

母の足を見る機会が増えました。

現在の母の足は、膝小僧のところで(これってまともに言うと何なんでしょう? 膝関節?)曲がってます。

曲がったままです。

拘縮とでもいうんでしょうか?

伸びません。

 

母は腰が曲がっていました。

86歳ですが、ずううっと前から、

20年近く曲がってるかもしれません。

 

腰は曲がってました。

しかし、膝は曲がってませんでした。

2年前、こちらにお世話になるまでは。

 

これ、怖くないですか?

自然の老化だと呼びますか?

 

 

車イスの功罪

これの原因は車イスです。

車イスというものがなければ、母の膝は拘縮しなかった、

もちろん、私見です。

 

ここに至るまで、

母はほかに2つの施設にお世話になりました。

もし、最初の施設にい続けていたら、

この拘縮はもっと早く、現われたでしょう。

4年半前に。

次の施設でも、4年前に。

 

どちらの施設でも、

一時的にではあっても、

母は車イスを提供されていました。

 

だから、こう、断言できるのです。

 

86歳の母はレビー小体型認知症です。

記憶障害はなくて(初期はほんとにありません。これを「認知症」と呼ぶのは??です。ただ、脳のある部分の老化・変化によって起こるから、よく知られたアルツハイマー病と一緒に認知症と呼ぶのでしょう)、

認知機能が1日の間で上下するものの、

身体機能のほうが影響を受けます。

 

母は施設から実家に戻り、自分の足で歩いていました

2つの施設のあと、この3つ目の施設に入居する前の2年間、

母は実家に私と一緒におりました。

 

なぜそのまま一緒にいなかったか、

それは2年ちょっと前、

立て続けに

介護者が被介護者を殺しちゃうニュースがあったからです。

 

危険の可能性から私は身を守りました。

防衛本能です。

母のためにじゃありません。

母は、怖い私(私は厳しい介護者でした)とでも、もっとここにいたかったはずですが、

文句を言わずに施設に入ってくれました。

親だって、子どもを殺人者にはしたくないはず。

そういうことは気づいてなかったでしょうけど。

 

施設は利用者を転倒させないために、安全を期して車イスを使うのだが……

それは利用者の安全を守ろうというgoodwill=善意=ではあります。

もちろん、業務のスピードアップを図ろうという気持ちもあります。

 

車イスは便利です。

動きのままならないヒトの行動半径を広げてくれます。

私も、母がいるときは、車イスを買って車に積んでいました。

お出かけしたりするとき、使うためでした。

家の中では使いませんでした。

まあバリアだらけの古い家の中では使えなかったでしょう。

でも、手すりを設置してもらったから、それでほとんどOKでした。

近くのデイサービスにも、母は歩いていきました。もちろん、危なっかしくて、付添が必要で、ゆっくりでした。

 

でも、今の施設にも、歩いて入居したはず。

車で迎えに来てくださったような気がします。

 

でも、1週間後に会いに行ったら、

車イスになってました!

オーストラリアの永住権を失いたくなかった私は、お口にチャック。

(犯罪者は入国できません。ああ、日本の刑務所に入ってたら、いずれにしろブリスベンのわが家には帰れないか)

 

ショートステイでも歩けなくなっていた

今、あるできごとを思い出しました。

自説の裏付け。

家にいるとき、別の施設の(これは第4ですな)ショートステイというのを利用したことがありました。

あれで、びっくりしたのが、

行きは自分で杖をついてお迎えの車に歩いていったのに、

1晩でしたか、2晩でしたか泊めてもらって、

帰りに迎えに行ったら、職員さんに抱えられて車に戻って来たことです。

ちゃんと歩けなかったんです。

ショックでした。

 

それがわかりながら、施設にお願いするか?!と言います?

 

あの頃の私、とっても疲れていたんでしょう。

夜中や早朝も、私の名前を呼んでくれましたし。

思い出すと、ゾー!

 

部屋に手すりがないっておもしろくないですか?

2番めの施設に入居するときは、

部屋に手すりがないのに気づき、

わざわざお願いして、つけていただいたんです。

 

この現在の3番目の施設、やはり部屋に手すりがありません。

でも、頼んだ覚えがないんです。

1番目の施設ででしょうか、手すりをお願いして断られた記憶があります。

だから2番めの施設で快くつけてくださって、うれしかったことを覚えています。

 

しかし、手すりって、公共の場所とか、高齢者対策、バリアフリー化でつけてますよね。

なんで老人施設の個室の中は標準設備じゃないんです?

廊下にはあるのに。

 

私も手を貸した……

はい、私は母を間接的に、

不具にいたしました。

この言葉、使わないほうがいいとわかっていても、

他に言葉がないです、この場合。

 

母の曲がった膝を見るたび、

私の心は微妙に振動し続けることでしょう。

 

年を取ったら、

施設にお世話になろうと考えている皆さん、

こういう現実もわかって決めましょう。

中には、最後の最後まで、自然の老化以外はない状態で住まわせてくれる施設もあると思います。

 

まずは個室の壁に手すりがあるかをチェック?

車イスの存在のチェック?

(あっちゃだめなんです、はい)

運動プログラムがあるかどうかのチェック?

ああ、もうひとつ、入居者がおむつを使っているかどうかのチェックもいいですね。

最近は、おむつを外そうと努力する施設もあるそうです。

Good luck!(幸運を祈る)

 

最後まで、体の自由が失われないように生かしてくれる施設を見つけるって、宝くじ並みの確率だと思います。

オーストラリアでだって、無理では?

 

自分の足で動けないヒトにとって、

車イスは善そのものです。

しかし、動きを奪う凶器にもなりえます。

包丁と一緒ですか?

要するに、ヒトがどう使うかです。

 

 

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ
にほんブログ村 その他生活ブログ 片付け・収納(個人)へ
にほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプルライフへ

コメントを残す

サブコンテンツ

応援クリックお願いします!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプルライフへにほんブログ村 その他生活ブログ 片付け・収納(個人)へ

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ


感想・質問などはこちらから

このページの先頭へ