昨日はAnzac Dayでした
昨日、4月25日はAnzac DayというPublic Holiday(祝日)でした。
ANZACというのは
Australian and New Zealand Army Corps の略で、オーストラリア・ニュージーランド軍団といった意味のようです。
オーストラリアもニュージーランドもイギリスの旧植民地、宗主国の緊急事態には駆けつける必要がありました。
時は1915年4月25日、トルコのガリポリというところの海岸で、上陸作戦を行なったのです。
サラエボというところでオーストリアの皇太子が殺されて戦争が始まったという話は50年以上たった今でも覚えていますが(教わったのは小学校か中学校ですよね。でも、第一次だったのか第二次だったのか定かでなくなっていました、ヘヘヘ)
どことどこが戦ったのか、日本が勝った側についていて、ドイツが負けたほうだったのは覚えています。
第二次の時、なんで、第一次で負けた国と組んだのさと、思いませんか? 政治の世界は私の頭よりずうっと複雑なんでしょうが。
ところで、どうしてトルコのガリポリに上陸したのかもよくわかっていませんでしたが、第一次大戦はドイツ、オーストリア、トルコ、対、イギリス、フランス、ロシアだったようですね。イタリアは途中でやめたようで。
それならわかります、なぜガリポリか。
ともかく、この上陸作戦が大変だったようで、Wikipediaによれば、同盟国側も連合国側も数万~十数万の戦死・病死者が出たようです。
その後、オーストラリアはイギリスが戦争に参加するたびに狩り出され、第二次世界大戦、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガニスタン、このへんはイギリスというよりアメリカの影響でしょうか、
そういう戦争の戦死者を弔い、平和な社会に寄与してくれたことに感謝するというのがAnzac Dayの主旨だと思います。
祝日で学校は休みなので、翌日に各学校でAnzac DayのCeremony(追悼式)みたいなのを行います。
日本の終戦記念日みたいなものですが、もう少し大々的なものです。勝った側と負けた側の違いでしょうか。
スーパーマーケットが休みだった!
早朝、Dawn(夜明け) Serviceというのを各地で行ない、戦死者に黙祷を捧げ、そのあと、パレードをしたりするので、前から映画館とかそういうお楽しみ系は午前中はだめよというのは知っていましたが、
大規模小売店は営業してはいけないという法律があった・できた!
これってもとからあったのに私が気づいていなかっただけなのか、私の嫌いな世の中の右傾化傾向なのか、どっちなんでしょう。
オーストラリアは州ごとにかなり自由度があるので、他の州もそうなのでしょうか。
調べてみました。
Most NSW, ACT and Victoria stores will open from 1pm, in the Northern Territory from midday, and 12.30pm for those in Tasmania.
Only a select number of Coles supermarkets in Western Australia will open.
( https://au.news.yahoo.com/anzac-day-opening-hours-coles-woolworths-westfield-and-aldi-050854136.html より引用)
どうやらここクイーンズランド州がいちばん厳しかった(右だった?!)ようで、他の州は午後はOKでしたね。
Colesというのは2大スーパーの片方のなまえです。
まあ、おかげで、昨日はうちのパン屋のパンはほとんど売れてしまいました。パン屋を何時に開けるか、子どもたちが議論した結果、朝8時になったのです。
いつもは朝6時ですが、それはまずいだろうと。何しろ私たちはかつてのEnemy country(敵国)の末裔です。と、意識しているのは私だけかもしれません。
そのほか、1970年代はじめまで白豪主義(White Australia Policy)というのもありましたが、30年前に移住して以来、私たちが自分たちに向けられた差別や敵意を感じたことはありません。
子どもたちが小学校にいた頃、Anzac Dayのセレモニーの日は、私はこっそり、ちょっと心配しましたが、数日前、娘と話したら、何もなかったそうです。
日本で終戦記念日にアメリカ人に文句を言いに行く人がいないのと同じですか……
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