日本の歯医者さんってなぜあんなに回数通わないといけないんでしょうか

昨日、歯医者に行きました。

上の奥歯のあたりに隙間ができていて、このままじゃいけないなと思っていたのですが、やっと行動に移すことができました。

32年前に移住してからずっと同じ歯医者さんに通っていました。ブリスベンのYerongaというところに住んでいて、その家の近くのJohn Greerという先生でした。

ずうっとお世話になれると思っていましたが、私が日本に戻っている間に、Retireしてしまいました。英語ではRetireですが、日本語ではなんと言うんでしょう?

退職というと、会社とかを辞職という感じ、廃業というのも違和感があり、引退でしょうか?

そのあとを引き継いだヒトが歯科医院の名前を変えて開業しています。子どもたちはそこに行っているようですが、私はこの際だから、今の家に近い、新しいところを試してみようと思いました。

ネットで探してみると、歯科医 Dentistの情報がたくさん出ています。お医者さんひとりひとりの紹介記事もあったりします。

どれにしようか、どれがいいのか、迷ってしまいましたが、結局、私が加入しているPrivate Insurance (民間医療保険)で、年2回の定期検診が無料になる!というところにしました。

このあたりでは2つしかありませんでしたが、家から近いほう、よく行くショッピングセンターのそばにあるほうにして、電話で予約を入れました。夜7時までやっているのもいいなと思いました。

それがおとといで、予約は昨日の朝、8時半でした。

歯科治療は公的医療保険でカバーされない!

オーストラリアと日本の歯医者さんのいちばん大きな違いは、保険が効かないということです。

Medicare という国民全部がカバーされる公的保険があって、私のような永住者もカバーされていますが、

歯科は入っていません。

ただし、所得が少ないと、公立の歯科病院で無料で治療が受けられます。子どももそこに行くと無料です。学校から定期的に連れて行ってくれていた気がします。

実は私も65歳になってシニアカードというのをもらったので、そこに行けばタダです。それも魅力的でしたが、結局、ふつうの歯医者さんに行きました。

歯科治療が保険でカバーされないと、治療費は非常に高額になります。

簡単な治療でなければ、治すのに10万円やそれ以上かかることも予想の範囲です。

車代と歯医者代を確保しておかないと安心な老後は送れない!とずうっと思ってきました。

選んだ歯科医院は、4、5人の歯科医が一緒にやっているところでした。最初なので指定しないで行ったのですが、

担当してくれたのは若い女の先生で、私より背が低くてびっくり。ベトナム人でしょう。

オーストラリアにはベトナム戦争のあと、共産主義化したベトナムから逃れてきた人たちがたくさんいます。ベトナムで専門職についていた人たちも多かったようですが、最初はパン屋やレストランをして、子どもたちに日本の親以上に勉強させました!

だから、若い世代がたくさんお医者さんや歯医者さんになっています。

電話で予約したときは、穴があって困ってるという話をし忘れました

先生が尋ねてくれたので、奥歯に隙間があって、と話しました。

先生は、じゃあ、定期検診は次回にして、今日はその穴を治療しましょうと言って、早速、治療開始。

何が起こっているのか口の中なので見えませんが、

日本に行くまで通っていた歯医者さんだと、歯を削る前、麻酔をするのに歯茎に注射して、それが歯を削るより痛かったのですが、今回は注射なしで、どうやったのでしょうか、塗ったのか吸ったのか、同じ効果がありました。

日本で歯医者さんに行ったときも、注射なしでした。でも、歯茎がしびれた感じもなかったです。麻酔なしでやってるのかな、と思いました。

かぶせたあとは、紙をかんで当たり方を見て、削って、という作業を繰り返すのは日本と同じ、「どうです? 違和感ありませんか」と聞いてくれるのも日本と同じ。

終わって、お金を払って、次の予約を取って(これは今回できなかった定期検診)、外に出て、時計を見たら、9時過ぎでした。

つまり治療は30分くらい。

オーストラリアの治療は、1本ぐらいならすぐ完結!

これを日本でやったら、何回、歯医者さんに行ったでしょうか? 5回くらいは行ったんじゃないでしょうか? 少なくとも1回ではない!

正味10分くらいの治療に何回通ったことか。

5年近く日本にいた間に、歯医者さんに行きました。こちらに住んでいるかたのネットの記事などにも、日本で歯の治療をしてくるとお得だよとあったりします。

しかし、日本だと行かないといけない回数が半端じゃない! でしょ?

まさか、私が行っていた歯医者さんが特別だったわけじゃないですよね。公的保険でカバーされるのはありがたいし、1回に払う自己負担も1000円以下だったりします。

昨日私が払ったのは、民間保険でカバーされた残りでしたが、96ドル80セントでした。治療費合計は198ドル、今のレートだと15000円くらいでしょうか。

日本は1回ずつは安くても、行った回数を合計したら、けっこうな額になりませんか?

日本では公的保険が、7割でしたか、カバーしているので絶対安いはずですが。

私は時間に余裕がありましたが、フルタイムで働いている人とか、あんなに何回も歯医者さんに行けます?

保険が、1回にできる治療の範囲にストップをかけているのかもしれませんが、あれって、Ridiculous(考えられない!)です。

30年前に初めてオーストラリアの歯医者さんに行ってこの違いにびっくりしましたが、30年経っても同じです。

なぜ変えないんでしょう、日本のやり方。あれだけ、効率追求が好きな国なのに。ですよね?

個人主義と全体主義?!

それほど気になる違いではありませんが、こんな違いもあります。

日本だと大きな部屋に治療用の椅子がいくつも並んでいて、たいていひとりの歯医者さんが、あっちの患者さんに行ったり、こっちの患者さんに来たりして、治療します。

ここオーストラリアでは、部屋が複数あって、ひとりずつ別の部屋です。

歯医者さんは行ったり来たりしないで、はじめから終わりまでそこにいます。

ただし、子どもが小学生の時、公立の歯科クリニックの治療についていったことがありますが、そこは大きな部屋でいっぱい区画がありました。しかし、そこでも歯医者さんはあっち行ったりこっち来たりはしませんでした。

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