針のあなに糸を通すのは難しい、しかし
針のあな、呼び名がいろいろあるんですね。
あな、めど、みぞ、みみ、だそうです。
あなも穴と孔があるようです。
英語ではeyeだとか。
昨日から持ち越しのシャツのつくろいをやっとすませました。
使い込んで薄くなったシャツなので、太い手縫い用の木綿糸と大きくて太い木綿針ではあまりに目立ちすぎます。
思い返せばうちの母はつくろったものを着るのが好きでした。
目立たないようにという感覚はなかったようです。
というより、つくろって着ているんだと、意識的、無意識的に目立たせたかったのではないでしょうか。
今までは節約精神だと良いように解釈していましたが、もしかして、これ見よがしだったのかも…
母に対してマイナスの感情を持たずに見られる日が来るかどうか、
非常に疑わしいです。
さて、細い針と細い糸、と、針箱の中を探します。
糸はベージュ色のミシン糸がありました。
他のはみな太い糸なので、多少の色はいいことにします。どうせ、白いシャツももう真っ白というわけではない…
針はない… あったのがこれ。
針の穴を通さなくても、糸が通るというしろもの。
(実は1本まともな細手の短い針が隠れていたのですが、それを見つけたのは終わってからでした。)
こういう針があることは知っていました。
しかし、使った記憶はなし。
そこで、試しました。
なかなか通りません。
ふつうの針の穴に通す方が多分簡単。
でも、意地!です。
特別の通し方があるのかと、ふたの上の字を読もうとします。
こういう針を使おうとするのは、目がよく見えなくなった人です。
この透明なふたに書かれた「使い方」読めるんですか?
字が小さすぎるし。
ああ、ふたを閉めたまま読もうとした私がバカでした。
ふたを外して(これ、あけるのも大変でした。2回目はちゃんとできましたが)
読めば、読めないことはないです。
しかし、年を取ると目も衰えるけど指先も繊細な動きができなくなる…
針と糸の端を持って、
糸のもう一方の端を思いっきり針の中へ引き込む!
何回かの失敗ののち、糸は通ったのですが、
引き込んだときに当たった箇所の糸がささくれます。
おまけに、針の頭が大きく滑らかではないので、
布を通るたびに、小さい衝撃を感じます。
大事な服のつくろいにはこの針を使わないほうがいいです。
布地の糸を引っ張ってしまいそうです。
下が木綿のおおぐけ、
真ん中がこのアイディア針、
上があとで見つけた普通の針。
この写真でも頭の大きさが少しはわかるでしょうか。
もう絶対使わないわ!と捨てようと思ったのですが、
もしかして、「この経験を忘れて、今度は私が買う」ということもあるかもしれないと、置いておくことにしました。
最近、自分のしたことをすっかり忘れていたということがあって、
ちょっと自分の認知能力に疑いを感じているのです。
その他、母の針箱には、
こういうのが5個!!!
それから
こういう大きいのが1個入ってました。
これ、英語で説明が書いてあって、
英語に飢えている私は好感を持ったのですが(笑)、
使い方の下にCan be used on sewing machinesとかいてあります。
小さい普通のと違って大きいから持ちやすいし、ミシンに糸通すとき、使えたら便利です。
今度やってみようと思って、気づきました。
ミシンのベルトをまだ直していなかったのです。
前に新しいベルトを買ったものの、つなぐのを失敗しました。
そこで、ベルト用の金具の新しいのを買って来たのですが、ミシンの場所が寒いのを口実にほうってあります。
クリスマスまでにはオーストラリアに戻ります、
誰かがこの家を開けて入って来た時、恥ずかしくないように片づけておかないと、母の二の舞です。
今は寒くてできない、
しかし春の次は夏で、暑くてできない、
うーん。
出てきた普通の細い針に糸を通したら、一発で通りました。
やっぱり!
でも、ミシンの針には、あの糸通し、便利でしょう。ミシンだと針を目の前に持ってこられないですから。
ああ、そうだ、実家のミシン、足踏み式です。
新しいものを買うのが大好きだった母、
感心にもミシンだけは電動に変えませんでした。
なぜだろう、不思議です。
尋ねませんけど。
最近のコメント