足踏みミシンと歴史散歩
実家には母が昔使っていた足踏みミシンがあります。
このミシン、うちに来たのは64年前。
数カ月前に使おうとしたらベルトがのびて滑って走りません。その数年前にも同じ事態で、その時は通販で新しいベルトを手に入れました。
今回は地元にミシン屋さんがあることを知り、ベルトを買いに行きました。それが数カ月前からちょっとこっちの話。
ところがベルトの長さを決めるのが難しく、小さな金具でつなぎましたが、長過ぎでアウト。2回しましたがダメ。
1度曲げた金具は私の力では元に戻ってくれません。
その後、ミシンを使う暇もなくなり、そのまま放ってありました。でも、ミシンがあれば、短くしたいズボンも片づけられるし、買い物用の袋だって縫えます。
やっと重い腰をあげ、またうまくいかないかもという不安を抱えて、ミシン屋さんに行きました。
1個100円の金具を2つゲット。電動ミシンなら持ってきて直してもらえるのに、足踏みミシンはかさばります。残念。
前回、ミシン屋さんに行ったときは、私、一方通行の道を車で逆行して、お店からご主人が飛び出して来てくれました!
今回は湯浅駅の近くの観光客用無料駐車場というところに停めました。平日だからか停めてある車ほとんどなし。
そこから歩いてお店に向かったのですが、たぶん道に迷いました。結局、見つかったのですが。湯浅の町は醤油や金山寺味噌で有名な古い町で、私のような外部のものにはまったく迷路そのものです。
でも、おもしろいです。
半年ぐらい前は、駐車場の存在を知らなかったので、隣の広川町の体育館の前に車を停めて、大きな、円弧状のなぎ大橋を渡って歩きました。
駐車場は湯浅のあちらこちらに何カ所かあるようです。
町の中には古い家や古い道が残っていて、屋根の瓦も古いタイプのがあって、へーえでした。
車で走ろうとするとterrible な町ですが、歩くととてもおもしろいので、お天気のいい日に、車は駐車場に停めて、是非歩いてみてください。
呉服屋さんとか、洗い張り屋さんとか、傘屋さんとか、ふつうの町の中ではもう見かけなくなったお店があって、昔はこの地域の中心地として栄えていたんだなあと思います。看板だけ残ったお店もあります。
私が小さいときは、たまに家族で出かけるのは車か汽車で、行き先は和歌山市の百貨店のあたりだったので、湯浅はあんまり行ったことがありませんでした。
ミシン屋さんに迷いながら歩く途中で、車が通れないような道の両側に、饅頭屋さんが斜めに向かい合って2軒ありました。それだけの需要があるのか、うーん、と思いましたが、産直市場のようなところに卸すのでしょうか?
どちらも『しょうゆまんじゅう」と貼り紙をしていたので、道のすぐそばの、ドアを開けないで入れるお店の方で1つ買いました。
「しょうゆまんじゅう」という名前はきいたことがありませんでしたが、最近の醤油産業の観光資源化の一環でしょうか?
醤油と言えば、昔、うちの家では、木の樽、一斗樽(イットダル)で醤油を買っていたのを思い出しました。湯浅の醤油を作っている醸造屋さんからでしたが、そこはもう醤油を作っていないようです。
一斗は約18リットルです。
(画像出典:http://www.tamatele.ne.jp/~marusho/NewFiles/taru.html)
古いミシンと歴史散歩でした。
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