オーストラリアの新聞の構成
朝の新聞を拾ってきて、
(昨日はChristmas Dayで新聞はお休みでした)
日本人の感覚で言うと、こりゃ由緒正しいなんでしたっけ、
社会の公器(思い出した!)じゃなくて、
通勤帰りの駅の売店でそそくさと買うスポーツ新聞(そんなのまだありましたっけ?)
だな、といつものように開きます。
拾ってきて? と、思いました?
そう、拾ってくるんです。うちはDriveway(公道から入って、家の入り口に続く小道のこと)の上に落ちてます。
家によっては庭の土の上。
ビニールの袋に入ってくるから大丈夫。
日本だと、郵便受けとかに入れてくれるので、
ビニールの袋は雨の日だけでしょうが。
こちらの新聞配達の人は、庭に向かって投げるのです、はい。
手紙とかチラシとかの配達の人はちゃんと郵便受けに入れてくれます。
さて、前置きが長くなりましたが、
オーストラリアの新聞の構成はどうなっているか、おもしろいのではないかと、
調べてみることにしました。
といっても、うちで購読しているThe Courier Mailの話です。Courier、英語ではクーリアと読みます。
この新聞はここクイーンズランド州の州都ブリスベンで発行しているクイーンズランド州の新聞です。
シドニーに行けば、The Sydney Morning Herald、
メルボルンに行けば、The Age、
全国版としては、The Australian、
ほかの州都にもきっとあるでしょうが、私が知っているのはこれくらい。
地方都市でもそこの新聞のあるところがあります。
日本だと大きい新聞は全国区ですね。
どこの家でも、朝日、毎日、産経、読売、日経のうち、どれにしようかなって感じではないでしょうか?
新聞取らない家も増えてるでしょうね。
オーストラリアではもともと、新聞を取っている家は多くありませんでした。だから激減でもないかも。
いちばん売れるのは土曜日。それから水曜日でした。
不動産の売買とか賃貸、求人広告がたくさん載るから。
今でも、おそらくそうでしょう。
さて、再び、本題へ。
The Courier Mailは10年くらい(?)前にタブロイド版になりました。つまり夕刊フジサイズ。
広げる面積が半分で済むので、読みやすいのですが、
内容にもぴったりになってしまったわけです。
まだ大きいサイズを固執している新聞、たとえばThe Sydney Morning Heraldとか、もありますが、あれは新聞のプライドでしょうか?
日本の新聞は縦書き、オーストラリアでは横書きなので開き方は当然反対ですが、
1面はカラフルな写真とでかい見出し、
写真はスポーツ選手とかが多いです。今日はビーチで子どもたちが遊んでる写真がデーンと紙面の半分。
その下に大きな見出しEys on Meというのがあります。
要するに無責任な親がビーチにあふれていて、子どもの水の事故で走り回らされているライフセーバーの団体が、啓発ビデオを作ったという話。
2~3は全面広告。今日はBoxing Dayという休日。クリスマスの次の日で、昔から大売り出しの始まる日。
だから、デパートとか、家電量販店とか、本日の新聞は半分くらい全面広告かも?
そういう感じで広告をはさみながら、あっちの噂話、こっちの噂話、ところどころでは真面目そうな話もはさんで。
30~31は映画の紹介。
35には宗主国(実は公式にはまだオーストラリアは独立していないのです)イギリスの王室で誰がいちばん働いているかという話もちょこっと。例年通り、アン王女だそうです。
39~42と55~58はテレビの1週間分の番組表。
44と53は子ども用のパズル。私にぴったり?
45~52は競馬。オーストラリアには競輪と競艇はなかったかも?
60~69はまた海外の話も含めて、報道とゴシップ半分。
72はCONFIDENTIALと称して、芸能界の人の動向。
74~75は社説と投書欄。
76は映画の紹介。地元の映画館の上映の案内広告もあるから便利。
77はMarg Wenhamという人が書いた柔らかい論説。下にもうひとり、Dennis Atkinsだそうで。
78はブリスベンとクイーンズランド州の天気。世界の都市の機能の最高・最低気温も。
79は上が運勢、下が漫画。8つありますが、おそらくすべて、輸入物。アメリカかイギリスの新聞に同じものが載っているでしょう。
80~84は広告欄。
80は求人と不動産少々(こういうのがどさっと載るのは水曜と土曜ですからね。)半分が、Brothel(売春施設とでもいいましょうか?登録ずみのもの)とか、個人営業とか(これも法律の範囲内ならOK)の広告には、小さい子どもと一緒には見たくない写真も。
これって、日本の全国紙には絶対ないでしょ? いえ、それほど過激じゃないです。女性の網タイツの足とか、ブラジャーからこぼれそうな胸とかだけです。
でも、ないでしょ? 日本の普通の新聞には。
81~84は車の広告。連絡先に携帯の番号が出てますから、だいたい個人でしょうね。それぞれ写真を撮って載せてます。
オーストラリアですから、キャンピングカーを売りたい人もたくさん、ボートの広告も。
85~93がスポーツ面。9ページ。日本だと4枚半にあたります。
最近日本もスポーツ面が増えた気がします。オーストラリアはスポーツ面が無茶苦茶多い!と思っていましたが、それほどでもなかった?
あと全面広告が後ろに3ページ、以上、本日の新聞の構成でした。
合計96ページ。うち全面広告36ページ。
日本では朝日新聞を読んでました。
「このごろ、全面広告、それも見開き2ページの、多いなあ」と思っていましたが、だいたいが、高級ブランドとかで、お金をかけたきれいなデザインの広告で、いい感じ。
クーリア・メールの広告は日本のチラシと同じかな。
政治面とか経済面はどこへ行った?とふと思いましたが、欧米はクリスマスで話題がなかったか? Newsの中に紛れ込んでるのでしょうか。
いくら娯楽主体の新聞でも、毎日25年近く読んでいたおかげで、語彙も増え、TOEIC990点取れるようになりました。
英語使えるようになりたい人、今はその場に行かなくても、ネットで読めます。毎日英語の記事を読みましょう!
でも、やっぱり食卓の上に新聞広げて、読みながらご飯食べたい……
これをするのにも、タブロイド判は便利。机をあんまり片付けなくても大丈夫(笑)。
お待ちしておりました。
わたしも果物の甘さが過剰と感じています。
そして酸っぱいものが好きなので食物の酸味を少なくしようとしている昨今の業界に不満を感じています。
タブロイド判で96ページの新聞、大判の雑誌のような感じなのかなと想像しました。投げ入れるのも力が要りそうですね。
またこれからも新しい世界(わたしにとって)をお知らせください。
Kateさん、早速お読みいただき、ありがとうございます! オーストラリアに戻ってきたので、初めて来た人に近い目でいろいろご紹介したいなあと思っています。
実は家の中でも、米の置き場所どこだっけ、砂糖や醤油はどこ?なんて娘に聞いてます。トホホ